fc2ブログ
我が家のサザナミインコ最後の子、ぽぽろsazanami03.png入院報告をした9月19日から1ヶ月半以上すぎてしまいました。



th_IMG_0991.jpg



なんとなく、本当になんとなくお腹が膨らんでる?という異変に気付いてから日に日に増える体重…
0.5g/日といっても過言じゃないくらいの恐ろしいスピードでお腹が大きくなり、(通常47gの体重が1ヶ月しないうちに57g)
そしてあっという間にステージ4のターミナル。
もっちぃsazanami02.pngが旅立って24日目
1ヶ月も経たないうちに大好きなもっちぃが待つ虹の橋に
ぽぽろsazanami03.pngも旅立ってしまいました。



th_IMG_0358.jpg




9月16日に入院し、穿刺して少量の腹水を抜いたぽぽろ
その日はさすがにへこたれていた様ですが、その後は自分でもご飯を食べているけれど、
確実に薬を飲ませるため日に2回強制給餌をし
酸素投与をして、入院時より呼吸は落ちついているとのことでした。

17日 入院2日目 朝の体重49.5g O2投与 強制給餌1回/日&点滴注射 すみっこでいじけてる様子
18日 入院3日目 朝の体重51g O2投与 強制給餌1回/日&点滴注射 嘔吐あり 呼吸は安定
19日 入院4日目 朝の体重51g O2投与 嘔吐の形跡なし
20日 入院5日目 朝の体重51g お腹の大きさ変わらず この日から利尿剤変更 元気あり
21日 入院6日目 朝の体重52g 薬を変えたがお腹は変わらず(良くも悪くもなく)横ばい状態
体重増加が気になったが「元気あり」とのことで、電話を切ったあと無性に会いたくなり 「明日面会の予約を取ろう!」と思う。

翌朝
22日9時 息を引き取ったと入電あり(恐らく未明)

12歳5ヶ月23日の鳥生でした。



th_E-6uof9VQAYRKkp.jpg



あまりにも不意な訃報に心だけ置いてきぼりだけど
夜、お迎えに行きインチョー先生に詳しくお話を伺ってきました。

インチョー先生の第一声は
「んー、まぁそうですね、結論から言うとまだ診断は付いてないです。」からお話は始まりました。

インチョー先生のご説明:
「腹水の原因としは、一番はやっぱり肝臓ですよね。
おそらく腫瘍からきているものと思うんですが、お腹を開けて見ると肝臓がボコボコになっていて‥‥ 
サザナミさんだしやっぱりリンパ腫の可能性あるのかなぁって感じかなぁ…。
腹水を抜いた段階でもその腹水の中にもちょっとリンパ腫の細胞っぽいものがあったので。
でもこればっかりはもう病理組織検査しないとわからないので肝臓の細胞を1部取らさせてもらって、病理の方に出そうと思っています。というのは感染性のものでも肝臓がボコボコになっちゃうことがあるんで。
その場合はちょっと他の子や人にも感染することもあるので‥‥ 
もし腫瘍ということであれば、ある程度… 遺伝的なものなのかなぁーと思うんですが、まだサザナミさんのリンパ腫が遺伝で起きてくるのかウィルスで起きてくるのかはっきりつきとめられていないんですよね。」とのこと。

リンパ腫…

6年前、るるぶぅsazanami04.pngが罹患しインチョー先生の元で抗がん剤治療をしたり、
やはり鳥友さんの大切なサザナミさんも罹患…

その話をすると

インチョー:「そうなんだよね。多いねー。 だからその可能性(遺伝)はあるかなぁ。」と。

急激に腹水が溜まったので、癌性なのかと感じていたと話すと
インチョー:「あとは肝不全とかあれば当然腹水もでるし、ダブルで来ちゃってっていう可能性もあったかなぁ。 腹水を取っていこうとしてたんですけど、最後はもう力尽きちゃったのかなぁ。」


わたし:「昨日までそんな感じじゃなく元気だったんですよね?」
インチョー:「力尽きたという言い方したんですけど、体力的なものが尽きたというより、例えば腫瘍がどっか飛んでて、循環の方の機能をおとしちゃったのかなぁと思いますね。」


わたし:「もう本当にあれよあれよという間にお腹が大きくなって‥‥」
インチョー:「そうだねぇ。門脈圧ですね。腫瘤がやっぱり大きくなってきてしまってて、また肝臓があんなにボコボコになってるってことは、どうしても門脈圧亢進症になって、そうするとわぁっと水がお腹の方に流れ出てきてしまう。
それをコントロール出来ればまた話は違ってきたんですけど、コントロール出来なかったなぁ‥‥。」


わたし:「前日まで元気だったのに、死因は何だったのでしょう…」
インチョー:「循環の障害かな。心臓ほうかなと。呼吸も苦しい状態だったし、心臓の方に負担がかかってっていたことかなぁ。
あとは腫瘍細胞が、大事な臓器のあっちこっちに伝染って、そこで機能をダウンさせてっていうことはあり得るよね。
本来だったら血液検査とかして内臓の状態を確かめるっていう方法が良いんでしょうけど、ちょっとそれが出来る状態じゃなかったので。なので正確にはわからないですけど。
それと、やっぱり腹水が溜まって凄い痩せちゃってたので。悪液質っていうんですけども。栄養が腫瘍に持っていかれてしまって‥‥。そういうところもあったのかなぁ。
んーでも亡くなったとき、今もそうですけど血色が決して悪いわけじゃないし食欲もあったので、この子の場合そこまで弱り切ってっていうこともなく‥‥ポンっと‥‥ 心臓っていう感じがしますね。」


結局、サザナミインコはリンパ腫に罹患しやすい種であるということは
5羽中2羽が罹患したことで痛感したけれど、
じゃぁ「助けるために早期発見する方法はないのか」と悶々としていると
その難しさについてインチョー先生が説明してくださいました。

インチョー:「体表の腫瘍とかであれば、早々に摘出して‥‥。ということなのですが、
もしリンパ腫だったらという前提で話をすると、リンパ腫の診断の方法というのがあるんですが、
リンパ腫の生前診断っていうのは、それこそ昔、一切日本で誰もやってなくて、るるぶちゃんから日本で(インチョー先生が)はじめて生前診断をしたのだけど…。
その時見つけた方法というのは血液検査をしてその血液の中にリンパ腫の細胞が出ているというパターンがあって、その時にはリンパ腫と診断するんですけど…、でも結構でてないことが多いんですよね。
この子も亡くなって病理やってるときに病理検査で血液取ってそれを見てみたんだけど、異形リンパ球はでてないんだよね。
だから血液検査をやっても、この子に関してはそれは発覚しなかったと。
ただエコー上で腫瘤のようなものが見えていたんで、それが腫瘍の本体だろうと思ってたんだけど、それもお腹をあけてそれを切り取って病理検査やらないとリンパ腫かどうかよくわからない。だけどお腹を開けるのが負担になる…。
んーー、麻酔かけてお腹開けて‥‥っていうのが、この子に出来たのか?っていうと出来なかったと思います。」と説明してくださいました。





そして数日後、病理組織検査結果報告が届きました。


th_ぽぽろ病理結果202209



悪性リンパ腫(Malignant lymphoma)
概要:
悪性リンパ腫と考えられる円形細胞腫瘍が認められました。
検索組織全体に及んで、小型腫瘍細胞が特定の配列をとらずにびまん性単調に増殖しており、肝組織の大部分が置換・破壊されています。増殖する細胞は、核小体明瞭・クロマチン豊富でやや歪な円形不正核と少量の細胞質を有する、細胞境界明瞭なリンパ球様、あるいは芽球様の腫瘍組織です。なお、腫瘍細胞の核は偽好酸球と同程度かやや大きめで、標本上では核分裂像は目立ちませんが、核の異形性は比較的明瞭であり、強い浸潤性も示唆され、悪性度が高いタイプの悪性リンパ腫と考えられます。

-----------------------------------------------------

悪性リンパ腫とは血液がん(造血器腫瘍)の1つで、白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
人間の場合ですと、リンパ球には、B細胞、T細胞、NK細胞などの種類があり、これらががん化して無制限に増殖することで発症します。
悪性リンパ腫が発生する部位は、リンパ系組織とリンパ外臓器(節外臓器)の2つに大きく分けられるそうです。
リンパ系組織は、細菌やウイルスなどの病原体を排除する機能がある免疫システムの一部で、リンパ節をつなぐリンパ管やその中を流れるリンパ液、胸腺、脾臓などの組織や臓器です。
リンパ外臓器(節外臓器)は、胃、腸管、甲状腺、骨髄、肺、肝臓、皮膚などです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、悪性リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があるということです。
<参考・引用:大同病院ホームページ https://daidohp.or.jp/cancer/therapies-list/7-1lymphoma/>



るるぶぅの時は、リンパ系組織で発生したため(恐らく脾臓)血液検査で異形リンパ球を発見出来、
6歳という若さだったので血液検査にも堪えられ、99回の抗がん剤治療で1年延命出来たけれど
ぽぽろの場合はベビーフェイスだけど12歳というご高齢。

サザナミさんは12歳頃から亡くなるケースが極めて多いそうです(インチョー先生談)

7月にお腹を壊し抗生剤で治療したので自己免疫力も弱ってるところへ
羽鞘だらけの換羽期だったところへ台風やら猛暑…
いろいろな要因が重なって免疫システムの異常が起こって
リンパ外臓器の肝臓で発生した…ということでしょうかねぇ。




14年間、5羽のサザナミインコを育ててきました。
その内3羽ががん(腺癌1羽,悪性リンパ腫2羽)に罹患しました。

サザナミインコはリンパ腫が多い…
これも事実のようです。

人間のように放射線治療が出来ない以上寛解は難しいでしょう。

いかに免疫力を高めるように育てるか…


結局、これに尽きると思います。




今回ふたつの有名な小鳥の病院を受診して
終末期をとりまく倫理感の違いもはっきり感じました。
でも、どちらの病院も小鳥と飼い主のために真摯に対応してくださり
本当に素晴らしい病院だと思います。

治らない病なら、最期まで自宅で寄り添って
そして手の中で逝かせてあげたい…

そう思いつつ、
いつも少しでも楽にしてあげたい、助けたいと思ってしまって
気がつくと結果的に病院で逝かせてしまう… ヘタレな飼い主



笑顔で見送る勇気が持てるようになるまで、
次のお迎えは封印しようと思います。


それまでは皆さんのリトルバードさん達の画像で
ニマニマ癒やしてもらおうと思っています✨️
匂いが嗅げないのが残念ですが…




皆さんと皆さんのリトルバードさんたちに、
いっぱいのしあわせがありますように…
ありがとうございました♥️







11月9日 誤嚥性肺炎で旅立った初代サザナミインコのぴゅーの命日に記
にほんブログ村 鳥ブログ サザナミインコへ
にほんブログ村
スポンサーサイト




Secret